2018年10月13日

着色済みエコノミーキットの製作 後編

こんにちは。せいかいくんさんです。
この記事は前回の「着色済みエコノミーキットの製作 前編」の続きとなります。

さて、後編では台車などを取り付け、更に簡単なディテールアップを行い車輌を完成させます。
●車体への色差し

今回はこちらの塗料(タミヤのエナメル塗料各種)を用いました。

ニュートラルグレーで主抵抗器を、

クロームシルバーで前照灯を、レッドで尾灯を、それぞれ塗ります。基本的には筆塗りですが、尾灯はかなり小さいので、爪楊枝の先に塗料を少量だけ付けて塗ると良いと思います。
●台車の改造

こちらはキット指定の台車、TR23です。初期状態ではアーノルドカプラーが付いていますが、

これをTNカプラーに変更します。

台車をこのように解体し、アーノルドカプラーをTNカプラーに差し替えるだけでOKです。
ただしTNカプラーの台車側のピンが長く、そのままでは首を振ってくれない場合があるので、このピンは切断します。

こんな感じになります。
●最終組み立て~完成
先程の台車、及びパンタグラフを取り付け、車輌マーク(インレタ)をいれれば……

完成です。

正面から。

側面から。主抵抗器への色差しがいい感じにエモいです。ちなみにセミクロスシートに改造された車輌を想定したため、車番はクモハ51としています。
●あとがき
いかがでしたでしょうか。着色済みならではの苦労もありましたが、楽しく作業することができました。
着色済みエコノミーキットで、キット製作の楽しさを一人でも多くの方に知ってもらえたらと思います。

ところで、3週間後の11/3(土)と11/4(日)はこうよう祭です。巨大ジオラマや乗用鉄道模型を始め、私のNゲージ車輌も展示する予定なので、皆様ぜひこうよう祭にお越しください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
  


Posted by 豊田高専 鉄航研  at 15:55Comments(0)せいかいくんさん

2018年10月13日

着色済みエコノミーキットの製作 前編

皆様お久しぶりです。せいかいくんさんです。
今回のネタはこちら。

グリーンマックスが工作派模型鉄たちに激震を与えた(?)着色済みエコノミーキットですが、未だに製作記が存在しないようなのです…。そこで今回は、着色済みエコノミーキットの作り方を、「クモハ41形制御電動車(茶色)」を例に紹介してみたいと思います。
なお、私もまだまだエコノミーキット初心者であり、多少雑な点があるかと思われますがご了承ください。
●準備
とりあえず開封し、中身を見てみます。

屋根と床板、それに側面と前面と妻板のランナーに色がついていますが、それ以外は通常のエコノミーキットと同じ感じです。説明書も実車の解説が一部削除された以外、エコノミーキットのままでしたw

そして今回用いた別売パーツと、接着剤の一覧です(一部は後編で使います)。瞬着使わないのかと思われるかもしれませんが、瞬着は乾燥する際に周囲を白化させる場合があり、既に塗装が完成しているこのキットで使うと塗装し直しになる羽目になります。
●屋根と床板の製作

まずはランナーからパーツを切り出しますが、塗装面に影響を与えないようにゲートの途中で切断します。余分のゲートやバリは紙やすりで削り落とします。カッターやニッパーで深追いしようとすると塗装面に跡がくっきり残ってしまいます。

ベンチレータのバリが凄いことになっていますが、気合いで乗り切りましょう(汗)。コツとして、ベンチレータの側面を上から下に向けてやするとバリが下に折れるので、これをカッターで切り落とすと上手くいきます。

屋根の裏からパーツの取り付け穴を貫通させます。使わない穴もいくつかありますので、開ける穴を間違えないよう説明書をよく見て行いましょう。

各パーツを接着し、屋根の完成です。ちなみにランボードをゴム系接着剤で、他はタミヤセメントで接着しています。

床板については通常のエコノミーキットと同様に組み立てます。ウエイトをゴム系接着剤で接着し(オモリドメというパーツがありますが、効果がありません)、床下機器は左右に注意してタミヤセメントで接着します。床下機器の上面は軽めにやすると良いでしょう。
●車体の組み立て~完成
さて、ここからが正念場です…。
ランナーをアップで。

14箇所に及ぶゲートを…

塗装面に一切影響を与えずに…

紙やすりで処理します。ちなみに、

私はこのように紙やすりを木片に巻いてやすりますが、こうしたゲートの処理は木片の角の部分を用いると上手く行きやすいですね。

やすり作業を終えたら一度テープで仮組してみます。今回は仮組で、前面と妻板の幅が屋根に対して広いことが発覚し、やすって調整しています。

仮組とその調整に満足したら、L字に組み、

続けて口の字にします。接着の際、接着剤が塗装面にはみ出ると見栄えが悪くなるので、ここでも要注意です。

屋根は反っていることが多いので、テープで側面に密着させたうえで流し込みタイプのタミヤセメントで接着します。

最後に窓と貫通幌をゴム系接着剤で固定し、車体の完成です。

前編はここで終了となります。
後編「着色済みエコノミーキットの製作 後編」では台車やパンタグラフの取り付け、そして簡単なディテールアップを紹介いたします。

後編をお楽しみに……





  


Posted by 豊田高専 鉄航研  at 13:31Comments(0)せいかいくんさん